「テストで点数を上げたい!」「通知表の成績を上げたい!」という願いが叶うなら、皆さんもちろん叶えたいですよね。でも、願うだけでは叶いません(涙)。

勉強をしなければならないのですが「手っ取り早く上がる教科はないかな?」と考えた時に、まずは暗記系が多い部分に手を付ける事が大事です。

今回はそんな中で、特に暗記系が多い教科「社会」に注目したいと思います。 

 

中学社会1

 

社会の勉強方法

社会が苦手な方へ 

社会には、大きく分けて「地理」「歴史」「公民」の三分野があります。

私(筆者)が中学生の頃は、中1で地理を習い、中2で歴史を、中3の途中から公民を習うというスタイルでしたが、今は地理と歴史を一定期間で区切って交互に教える方法、あるいは完全に地理と歴史を別の授業にして、並行して教える方法をとる自治体が多いです。 

いずれにせよ、3分野の事を勉強する事になるので、苦手な分野があると社会の成績で、足を引っ張る可能性があります。

「地理が苦手だけど歴史は好き」とか、逆に「歴史は苦手だけど地理は好き」という人もいらっしゃるでしょう。

それは、苦手な方を頑張れば、得意科目に好転する可能性があるという事にもつながります。

では、社会が苦手な人は、どういう点に気を付ければいいのでしょうか。 

 

中学社会2

 

暗記だから・・・ 

最初に書いた通り、社会は暗記する事が多い科目です。

定期テストでも、問題数が一番多い科目が社会ではないでしょうか。

1問1点の100問テストになる事もあるのが、社会がいかに暗記して用語を書かせ、選択させる問題が多いかを物語っています。

では、覚える量が多いこの科目を、どうやって記憶に残すかが、点数を伸ばすポイントになりそうですね。 

授業で初めて聞いた語句は、後で覚えるために教科書に線を引いたり、メモ書きして残しておいたりして、できる限り授業後の早い段階で、改めて見直しをするだけでも、記憶には残りやすいです。 

「エビングハウスの忘却曲線」をご存知でしょうか。

このワムノートで記事検索をかけても、既に3つの記事の中で出てくる、勉強の重要ワードです。

簡単に言うと「人は復習しないと、覚えたことを忘れる。できるだけ早く復習し、回数を多くしたほうが、記憶は定着しやすい」という事です。

暗記系だからこそ、後回しにせずすぐにするほうが、よい結果になるという事です。 

 

基本的な勉強法 

暗記する事が多いからこそ、早い段階での復習をと、先ほども書きました。

できれば学校や塾で授業を受けた日に、その日の授業を振り返り、新しく出てきた語句は覚えるという事を繰り返してください。

いったん覚えたら、一問一答のような形でいいので、問題を解いてみましょう。

間違えた所は再び暗記です。

それができれば、テスト形式の問題演習をし、記述問題にも備えていきましょう。

インプット⇔アウトプットの繰り返しで、どんどん強化されていきます。

教科書や塾の教材、学校のワーク等、今手元にあるものでも、かなりの勉強はできます。

頑張ってください! 

 

コツってあるの?

「地理」「歴史」「公民」の各分野で、暗記以外にも勉強のコツがあるのかをお話しします。 

 

中学社会3

 

地理の勉強方法 

地理は、世界地理と日本地理に分けられますが、基本的には国名や都市名、地名、各地域の気候や暮らし、産業や工業、独特な事などを勉強していく事になります。

世界地理では世界地図の種類や時差の問題、日本地理では地形図や縮尺比から距離を求める問題など、それぞれに独特な問題もあります。

世界地理と日本地理で、どちらかが不得意という生徒さんもいるかと思います。

世界地理の場合、カタカナが多くなり混乱するという点、日本地理の場合、漢字を苦手としている点が挙げられます。

各用語は覚えなければならないので、一問一答形式のような演習を繰り返し、覚えていきましょう。 

その他で入試でもよく出題される部分が、時差の問題や、気温や降水量から気候を読み取る部分です。

時差に関しては、イギリスのロンドンにあるグリニッジ天文台を、南北に本初子午線が通り、そこを基準に東に15度進むと1時間早くなり、西に15度進むと1時間遅くなるというルールを覚えましょう。

そして180度分進むと、日付変更線があり、東にまたぐと1日遅く、西にまたぐと1日早くなります。

特に覚えないといけない事は、日本は東経135度の経線が国土を通過していますので、135÷15=9時間イギリスより早いという事です。

時差の問題も、考え方をマスターすれば、得意分野に化けてくれるでしょう。 

気候に関しては、世界で10区分、日本国内で6区分に分けられます。

それぞれポイントとなる所は、年間降水量や月別の降水量、年平均気温と月平均気温です。

これらを見ることで、特徴をとらえてどの区分になるのか、演習を重ねてください。 

 

中学社会4

 

歴史の勉強方法 

歴史に関しても、高校で言う「世界史」と「日本史」に分けられますが、地理ほど平等には扱わず、日本の歴史が大部分を占めます。

そして歴史は、学術的に史料や文献をたどって研究する事になりますので、昔よりも現代に近いほうが、その史料や文献も多く残っています。

つまり、今に近いほど勉強する事が多い分野になりますので、歴史の中間折り返し点は、江戸幕府の幕末あたりだと思ってください。 

そして、歴史を苦手にしている生徒さんには、西暦何年に何が起きたという「何年」が覚えられないと言う人が多いです。

確かに数字を覚える事って、難しいですよね。

歴史的な事に関しては、なぜそうなったのかという時代背景があります。

それを正確にとらえているかが問題なのですが「わざわざ何年まで覚える必要ってあるの??」と思われる人もいるでしょう。

そんな時は、古典的ですが「語呂合わせ」で覚えるのはどうでしょうか。 

例えば「平安京と平城京、どちらが先に建てられたか」という問題も 

・なんと(710)立派な平城京 

・鳴くよ(794)ウグイス平安京 

という風に、年代のヒントになる言葉を組み込んで覚える方法です。

口で何度か暗唱すると覚えられますので、方法の1つとして使ってみて下さい。 

 

別の方法として、「漫画を読んで覚える」という方法も、昔からよく採用されています。

学校の図書館で、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

学習まんが「日本の歴史」などを、繰り返し読む事で歴史を覚える方法です。

漫画でストーリー仕立てになっているので、読みやすく取り掛かりやすいのが特徴です。

自分で全巻そろえようと思うと・・・結構な額になるので、図書館の利用をおすすめします。 

 

公民の勉強方法 

最後に公民ですが、歴史の授業が、学校により多少前後しますが、中学3年生の1学期中に終わります。

歴史の最後は、今いる社会に非常に近い過去の話で、そこから今現在の身の回りは、どのような社会になっているのかを勉強していく事になります。 

内容は実生活で非常に話題になりやすいものです。

例えば、現在では18歳で選挙権が得られますから、公民の授業を受けて3年後には大小様々な自治体の選挙に参加する事ができます。

選挙で立候補するには、もう少し年齢が高くなりますが、国会や自治体の行政、法律ができるまで等、ニュースでも取り上げられるような内容が中心です。 

 

中学社会5

 

法律や憲法、経済や裁判、社会問題も多く取り上げられますが、注意しておきたい事は「数字を覚える所が意外と多く、間違えやすい。」という事です。

例えば、「この一文は日本国憲法の何条か」「衆議院の定員は何名か」「参議院の任期は何年か」「裁判員裁判で、裁判員は何名が選ばれるか」などです。

これらは一度、問題を解いて頭で整理する事が、覚えるためのポイントです。

公民分野に関しても、基礎的な問題は何度か繰り返して演習しましょう。 

 

 まとめ

地理、歴史、公民と3分野で構成されている中学社会ですが、高校入試となると、それぞれの分野が混ざった「融合問題」という形が出題されやすいです。

特に「地理歴史融合問題」は多く出てきて、いきなり解こうとするとなかなか難しいです。

基礎的な演習で各分野を覚えたら、融合問題にもチャレンジしていきましょう。 

また、近年増える傾向にあるのが「SDGsを含んだ問題」です。

環境と地理、歴史、公民は非常につながりのある分野ですので、見つけた場合は要チェックですね! 

 

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