通信制高校とは?新たな選択肢?
こんにちは!オンライン家庭教師WAMです(^^)/
皆様は「通信制高校」について知っていますか?
耳にはしたことがあるけれども、実際にはあまりよく知らないという方も多いのではないでしょうか?
この記事では、通信制高校ってどんなところなのか?全日制や定時制と何が違うのか?進路としての新たな選択肢となるのか?ということを少しでも知っていただき、人生の新たな選択肢の1つとして通信制高校が増えるきっかけとなってくれればと思います。
Contents
通信制高校の特徴
まず初めに、通信制高校と全日制、定時制高校の授業の違いについて触れていきましょう。
<通信制>
スクーリングという登校日に授業を受ける。その他レポートなどを提出する、テストを受けることにより単位を取得する。
<全日制>
1日5~8時間の授業
<定時制>
1日4時間の授業
入学と卒業時期
通信制高校は単位制・2学期制を採用している学校がほとんどで、入学は4月と10月に行われる学校が主になります。新入生は3・4月と8・9月に募集することが多いようです。(随時募集をしている学校もあります。)
転入については随時募集。
編入は新入学に合わせて4月と9月に募集するほか、転入と同じく随時募集としている学校も多いようです。
なお、2学期制の学校の多くは3月・9月に卒業を設定します。もちろん必修科目はすべて単位修得、または履修認定をされていること (74単位)が、卒業には必須となります。
生徒の特徴
働いている人、高校を途中でやめて(中退して)しまった人、学業不振や出席日数が足りず現在通学中の学校を卒業困難な人などがいます。
最近では、不登校で中学校に通えていなかった人、発達障害で通常の学校の授業を受けるのが厳しいと判断した人などの選択肢として、通信制を選ぶ生徒が増えてきています。
通信制高校のしくみとは?
通信制高校の学習の基本は、レポート(添削指導)、スクーリング(通学)、テスト(単位認定試験)です。
レポート(添削指導)
教科書や教材などをもとにレポートを作成。内容は学校によって異なりますが、小テスト形式だったり、学習内容の要約だったり、穴埋め形式であったりします。
作成したレポートは学校に郵送(またはメール)して、添削による指導を受けます。
スクーリング(通学)
学校で授業を受けることです。頻度は通信制高校によって異なりますので自分で選択します。学習内容の不明点などの相談もできるので学習の不安を解消することが出来ます。
テスト(単位認定試験)
規定量のレポートとスクーリングを行ったら、学習した内容の理解度をチェックするためのテストを受けます。テストに合格すると単位修得となり、不合格だった場合は、再テストが必要になります。
これらを行い、卒業に必要な単位を取得していきます。最終的に74単位以上を修得すれば、高校の卒業要件のひとつをクリアしたことになります。
学校生活
基本的には自宅で学習を行うため、学校生活というものがほとんどないことが多いです。
通学パターンとして、年に〇回、月に〇回、週に〇回、週5回と幅広く、自分の学習状況に応じて決めることが出来ます。
通信制高校のメリット、デメリット
メリット
最大のメリットとしては、自分のペースで学習することが出来るのに、卒業に必要な資格等は一般的な高校と変わらないというところです。
取得単位数や在籍日数などの卒業要件を満たせば卒業することができますので、ほかのことを気にせずにじっくりと自分のペースで学習を進めることができます。
自由にカリキュラムを組むことができるので、アルバイトをして自分で学費を稼いだり、大学受験の勉強に集中することもできます。卒業の資格が一般的な高校と変わらないので、社会人になってから高校卒業資格を得るために通信制高校に通っている人もいます。
不登校経験のある人や、持病があって通学できない人、スポーツ選手や芸能人なども練習や仕事の間に学習を行うことが出来るので通いやすくなっています。
デメリット
自分のペースで学習できる、自由にカリキュラムを設定できるとなれば、言い換えれば自分自身の管理は自分で行わないといけないということです。
全日制の高校のように、何時に行ってこの授業があって受けて帰る。というスタイルではないため、自分で考えて行動しなければどんどんとだらけてしまい、卒業するのに時間がかかってしまうというリスクもあります。しっかりと自分自身を律していく必要があります。
不登校の生徒にとって新しい選択肢になるのか
実際に、不登校の生徒にとっての選択肢として広がってきているように感じます。全日制高校に通うことは困難ですが、塾で学習を続けていき通信制高校を見学し進学した生徒も多くいます。メリットデメリットのところには今回記載しませんでしたが、よくも悪くも人とかかわる機会は少なくなります。人間関係に悩んで不登校になってしまった場合には、ここの部分はプラスに働くこともあります。自分自身のペースで考えて、誰かに干渉されることもなく進められることは、それを希望する生徒にとって新しい選択肢になって来ると考えられます。
まとめ
ひとえに「高校」といっても種類は様々です。その中で耳にはするけれども、通信制高校ってどんなところかな?と気になるところはあったかと思います。
そんな生徒の方や、その他通信制高校をお考えの方に少しでもお役に立てばと思います。