大学受験 どっちをとる?(物理・化学・生物編)
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こんにちは!オンライン家庭教師WAMです(^^)/
 
今回は【大学受験 どっちをとる?(物理・化学・生物編)】についてお話します!

 

人生は「あれか、これか」の選択の連続です。

朝起きて何を食べるか、どんな服を着るかという日常のささいな選択から、進学・就職・結婚という人生の節目となる大きな選択まで、その種類はざまざまです。 

そうした中で、高校理科の専門科目として「物理・化学・生物・地学」の何を選択するのかというのは、大きな選択の一つといえるのではないでしょうか。 

一度その科目を選択すると、2年間もしくは1年間、その科目の勉強をしなくてはなりません。自分には合っていないと気付いても後戻りできません。さらに、その科目選択では志望する大学を受験できないかもしれないという可能性まであります。 

ある意味自分の人生を左右するかもしれないのが、理科の科目選択です。

 

 

それぞれの選択科目の特徴 

まずはそれぞれの科目の内容・特徴・注意点を紹介します。どの科目が自分に合っているのかを検討してみてください。 

 

物理 

物理は、速度やエネルギーといった力学に加え、熱、電気、原子の4分野を学びます。暗記分野が少なく公式を理解して計算問題を解いていくということが学習の中心となります。それ故、公式を正しく理解してさえいれば、比較的容易に高得点をとることができる科目であるといえます。 

もっとも、ただ単に公式を暗記しているだけでは問題を解くことができません。問題文を読んでどの公式を使って正解を導いていくのかを理解しておかなくてはならないからです。公式の意味、すなわち、原理の理解と公式の使い方をマスターしておかなくてはなりません。公式の意味理解が不確かであると、少しひねった問題に対して、途端に解けなくなってしまうのが物理です。 

そういった意味では、数学にとても似ている科目だといえます。数学が得意な人にとっては相性のいい科目です。 

 

理科 物理

 

化学

化学は、理論化学、無機化学、有機化学の3分野を学びます。無機化学は暗記が多めで、理論化学・有機化学は計算が多めです。総じて、暗記分野と計算分野のバランスが良い科目であるといえ、暗記と計算の得意不得意の差が特にないという人に向いているもしれません。 

暗記と計算、その両方ができないと高得点を狙うのが難しい科目ですが、逆にとらえると、暗記と計算とのどちらかが苦手であってももう一方で補うことができるため、極端に低い得点になってしまうことがない科目でもあるともいえます。 

なお、化学では有効数字3桁の小数計算が必要な場合があり、試験では電卓を使えないため、計算ミスを起こしやすいことへの注意が必要です。  

 

生物

生物は、文字通り細胞や生態系、遺伝など生物全般について学びます。高校1年生の時に「生物基礎」を履修させる学校が多いので、イメージがしやすいと思います。受験科目としての生物は、基礎科目のさらに詳しい版といった感じです。 

生物は暗記分野が中心で、計算分野はほとんどありません。数学が苦手である人に向いている科目であるといえますが、その代わり暗記しなくてはならない量が相当あります。地道な努力が報われる科目ですが、生物が好きだという強い気持ちがないと途中で内容の多さに疲労困憊してしまうでしょう。 

生物で注意しておかなくてはならないのは、受験できる学部が、物理や化学に比べて限られているということです。農学部や理学部の生物学科など、自分の志望する学部がはっきりしている場合はよいのですが、志望する学部が未定である場合は学部選択の幅を狭めてしまうため、お勧めできる科目ではありません。 

また、生物は国公立大学の個別学力検査において、論述が多く、問題文も長いという特徴があります。 

 

理科 生物

 

地学

地学は地質や大気、宇宙について学ぶ科目です。人々の興味・関心を惹く内容であり、他の3科目に比べ、学習量が少ない科目です。 

しかし、多くの高校で「地学基礎」の科目設定はあっても、「地学」の科目設定がないのが現状ではないでしょうか。物理や化学と比べ、大学に入ってから地学の知識を使う機会がほとんどなく、そのため受験科目として地学は指定されにくく、実際、地学で受験できる大学は数校しかないからです。 

よって、文系の人が大学入学共通テストで理科基礎2科目の1つとして「地学基礎」を受験することはあっても、理系の人で「地学」受験をするのは非常に稀なケースといえます。 

この記事のタイトルに「地学」がはいっていないのもそのためです。 

 

科目を選ぶ際のポイント 

科目ごとにそれぞれ特徴があることを分かっていただけたと思います。次に、科目を選択する際に重視すべきポイントを記します。 

 

ポイント

 

1、その科目に興味・関心があるか 

最も重視しなくてはいけないことは、その科目に興味・関心を持てるかどうか、ということです。別の言い方をすれば、その科目を好きか(嫌いじゃないか)どうかです。もし、4つの選択科目の中に好きな科目があるなら、その科目を選ぶことをお勧めします。 

どの科目であったとしても相当量の勉強が必要です。好きな科目なら勉強へのモチベーションを保つことができますし、もし点数が悪かったとしても後悔することが少ないからです。「楽そう」とか、「友達が選んでるから」という理由での選択は、後悔につながる可能性が大です。

 

2、将来に役立つか 

高校で勉強したことは大学へと繋がっています。大学の授業は高校で勉強した科目を前提として進みます。そのため、「受験だけを考えて科目を選ぶ」のではなく、「将来必要となる科目を選ぶ」という視点が重要です。 

工学部志望なら物理、看護学部志望なら生物を選択しておくと、大学の授業にも生かされます。もっとも、大学の授業と高校の授業は全く違うので、大学で学び直しをする人も多くいるのが現状です。 

 

3、その科目で受験できるのか 

志望大学が自分の選択科目で受験できるかということも、重要なポイントの一つです。先ほども述べましたが、地学で受験できる大学は限られています。物理と化学はほとんどの大学で受験可能ですが、生物では受験できない大学もそれなりの数があります。まだ受験する大学が決まっていない場合や、これから志望大学が変わる可能性がある場合は、物理、化学を選択するのが無難であるといえるでしょう。もちろん、その科目に興味・関心があることが前提となりますが。  

 

一般的な選択の例 

志望大学や志望学部・学科が決定している人は、ここまでの説明で選択科目として何を選べばよいのかが、ほぼ見えてきたのではないでしょうか。しかし、自分が行きたい大学や学部がまだ決まっていない人は、それでも悩んでしまうかもしれません。そこで、最後に一般的な選択の例をあげておきます。

あくまで、志望大学や志望学部が未定である場合の、選択の幅を拡げておくという意味での例です。 

 

まとめ

 

1、文系で1科目選択 

一般的には、文系の人は化学か生物を選択する人が多いです。どちらかの得意な方の科目を選択するということで問題ありませんが、化学と生物とで差がない場合は、化学を選択すべきです。化学に比べて生物は受験できる学部が限定されてしまうからです。最終的に看護学部や生物系の学部に進むことになったとしても、化学での受験が可能です。 

 

2、理系で2科目選択 

理系で2科目選択の場合は、化学と物理を選ぶのが一般的です。この2科目を勉強しておけば、あらゆる理系学部の受験が可能となります。 

この2科目は王道であるため、問題集や参考書も充実しています。それに対して、地学は選択者が圧倒的に少ないため、参考書や問題集も充実していません。繰り返しになりますが、地学はよほどの覚悟を持った人だけが選択する科目です。 

 

3、理系で1科目選択 

理系で1科目選択であるならば、間口が広いという理由から、物理か化学のどちらかを選択するのが一般的です。そして、実際には化学選択をする人の方が多いというのが現状です。 

前述のように、物理が高得点をとることができる科目である反面、一つ間違えば極端に低い得点になってしまう可能性があるのに対し、化学はそういう当たり外れがなく、一定の得点を確保することができる科目であるからです。 

 

まとめ 

高校理科の専門科目「物理・化学・生物・地学」の何を選択したら良いのかについてお話ししました。

計算が得意で、数学が好きな人なら物理、計算と暗記の両方をバランス良く学べる人なら化学、暗記が得意で地道な努力を続けられる人なら生物、その分野に進むことへの強い信念を持っている人なら地学といえるでしょう。 

そして、そのことと同時に知っておいてほしいのは「科目選択に失敗はない」ということです。たとえ最終的に自分が選択した科目が受験に必要ではなかったという結果になったとしても、その科目で学んだ知識や経験はその人の財産となるからです。一般に工学部に進む人は物理と化学を選択します。その中で、生物を学んでいる工学部の学生は希有な存在です。そのユニークさがその人の武器となる可能性は大いにあるのです。 

大切なのは、その科目が自分に合っているかどうか、そしてそれを自分が主体的に選ぶということです。 

以上、この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。 

 

 

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