色々な副詞の用法    

こんにちは!オンライン家庭教師WAMです(^^)/

 

副詞は、文章を作るうえでなくてはならない存在であり、文章の意味をより分かりやすくしてくれる言葉です。
日本語では何気なく使っているかもしれませんが、英語で使う際はいくつかのルールを知っておく必要があります。
副詞を使いこなせるように、しっかりと用法を身につけていきましょう!

 

副詞の用法

そもそも副詞とはどんなものなのか、見分けられるようになることが大切です。
この語句は形容詞?副詞?
それを見分けられるように、まずは副詞の語形について学んでいきましょう。

 

副詞の語形

◆割と多いのは「-ly」で終わる単語
例えば「slow」に「ly」を付けて「slowly」にすることで「ゆっくりと」という副詞を作ることができます。
他にもいくつか例を挙げておきます。

 
「happy」⇒「happily」 幸せに
「easy」⇒「easily」 簡単に
「full」⇒「fully」 たくさん
「true」⇒「truly」 本当に

 

◆形容詞と同じ形
形容詞と副詞が同じ形のパターンもあります。

 

形容詞としての「long」
The way to the hospital is long. (病院までの道のりは長い。)

 

副詞としての「long」
Mr. Tanaka always talk long. (田中さんはいつも長く話す。)

 

形容詞としての「only」
She is their only daughter. (彼女は彼らの唯一の娘だ。)

 

副詞としての「only」
Only two people know the truth. (2人だけ真実を知っている。)

 

ここで間違いやすい用法について解説していきます。

agoとbeforeの違い

agoとbeforeはどちらも「…の前に」と訳せるがその起点となる時が異なります。

 
◆agoは今を起点にしてその前を表す
He came to Japan two days ago. (彼は2日前に日本に来た。)
この文章では、今を基準として2日前の時点を表しています。

 

◆beforeは過去のある時点を基準にしてその前を表す
I was in Hokkaido last week and in Kyushu the week before. (私は先週北海道にいてその前には九州にいた。)
この文章では、先週の時点を基準にしています。

 

このように「今」を基準にするか、「過去のある時点」を基準にするのかで使用する副詞が異なってきます。

 

alreadyとyetとstillの違い

これらの副詞は混同しやすいためしっかりと区別することが必要になってきます。

 

alreadyとyetは、現在完了形でよく用いられます。
基本的に肯定文では「already:すでに」、否定文・疑問文では「yet:まだ」を使うと覚えておきましょう。
また、「still」は以前からその状況が続いていて、それがいまだに続いているという意味で「まだ」という意味を表します。

 

I have already eaten dinner. (私はすでに夕食を食べた。)
I have not eaten dinner yet. (まだ夕食を食べていない。)
He is still angry. (彼はまだ怒っている。)

 

これらの語は、意味を日本語でただ暗記していると混同してしまいます。
日本語訳を単純に覚えるのではなく意味を想像して理解するようにしましょう。

 

副詞の位置

副詞って文章のどこに付ければいいかわからない、そんな悩みを持つ人に副詞の位置について解説していきます。

 

頻度を表す副詞

頻度の種類によって副詞を置く位置が変わります。

 
◆「一定の頻度を表す場合」
この場合は副詞は文末に置きます。
・daily(毎日)
・weekly(毎週)
・hourly(1時間ごとに)
・yearly(1年ごとに)

 

I send email to Kate yearly. (1年ごとにケイトにメールを送ります。)

 

◆不定の頻度
この場合は、notと同じ位置(be動詞の後、一般動詞の前)に副詞を置きます。
また、強調する場合は文頭に置かれる場合もあります。
・always(いつも)
・often(しばしば)
・sometimes(ときどき)
・rarely(滅多に〜ない)
・seldom(滅多に〜ない)
・never(いっさい〜ない)

 

I always read newspaper before breakfast.(私は朝食前にいつも新聞を読む。)

 

時を表す副詞

この場合は、主に文末に副詞を置きます。
・now(今)
・then(その時)
・yesterday(昨日)
・today(今日)
・tomorrow(明日)
・tonight(今夜)

 

She came home then. (彼女はその時家に帰ってきた。)

 
副詞の用法 時

 

場所を表す副詞

この場合も副詞は文末に置きます。
・here(ここに)
・there(そこに)
・far(遠く)
・away(離れたところへ)

 

副詞の用法 場所

 

enoughの位置

副詞として「enough」を用いる場合は形容詞、または副詞の後に置きます。

 

This table is big enough for my house. (このテーブルは私の家には十分大きい。)
「enough」は「十分…だ」という意味を表します。

 

注意すべき副詞

ここまで副詞について解説してきましたが、おおまかなルールはわかりましたか?
ここからは少し応用編です。
ここでは特に用法に注意すべき副詞について、ちょっとだけ解説していきます。

 

数量・程度を表す副詞

veryとmuchの違い
どちらも「非常に」「とても」という意味を表しますが用法が少し異なります。

 
◆veryは形容詞・副詞を修飾
This textbook is very difficult. (この教科書はとても難しい。)
I practiced soccer very hard. (私はサッカーをとても一生懸命練習した。)

 
また、否定文でveryを用いると「さほど」「あまり」といった意味を表します。
This textbook is not very difficult. (この教科書はあまり難しくない。)

 
◆muchは動詞を修飾
Do you see him much?(彼によく合いますか?)
I don’t like fish much. (私はあまり魚が好きではありません。)

 

このように主に否定文と疑問文で使います。

 
almostとnearlyの違い
almostは「ほとんど」という意味を表しますが、副詞なので動詞・形容詞・副詞を修飾します。

 

We bought our house almost twenty years ago. (私たちはわが家を約20年前に購入した。)

 

nearlyも同じような意味を表しますが、否定語と一緒に用いることができません。否定語と一緒に用いる場合は「almost」を用います。

 

He knows almost nothing. (彼はほとんど何も知らない。)

 

また肯定文で使う際も若干ニュアンスが変わってきます。
「almost」は「なりそうでならない状態」を表し、「nearly」は「もう少しでなりそうな状態」を表します。
若干「almost」の方が、到達点に近いイメージですね。
この辺のニュアンスは文章を読みつつ身に着けていきましょう。

 

まとめ

ここまで副詞について学習してきました。
副詞の基本としては「動詞・形容詞」を修飾するということです。
副詞は多種多様な文法が絡んでくるので、各副詞ごとに覚えていきましょう。
今回紹介した文法はほんの一部なので、参考書などで他の文法についても確認しておくことが大切です。

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