英語学習の登竜門「代名詞」を徹底解説!
こんにちは!オンライン家庭教師WAMです(^^)/
代名詞といえば「he」とか「she」でしょ?
その通り!代名詞はなじみのある人も多いと思いますが、その使い方について完璧に理解していますか?
代名詞は文を作るうえで必要不可欠な要素です。
今回はそんな代名詞について詳しく説明していきたいと思います。
Contents
人称代名詞
代名詞とは
代名詞はそもそも「名詞」の代用です。
同じ文章の中で同じ名詞の繰り返しを避けるため、もしくは長い主語を避けるために用いられます。
Ken is my friend. Ken likes soccer.
→Ken is my friend. He likes soccer.
このように「Ken」が2回続いで文章が煩雑になってしまわないように代名詞が用いられています。
To play music every day is fun.
→It is fun to play music every day.
この場合は、文の主語が長くなってしまい文章がわかりにくくなることを防ぐために代名詞の「it」が主語になっています。
この「it」については後ほど解説します。
一人称、二人称、三人称の違い
まずは、代名詞で重要な人称について理解していきましょう。
一人称:その文章の中の話し手
二人称:その文章の中の聞き手
三人称:話し手、聞き手以外のもの、人
となります。
基本的には一人称は自分もしくは自分たち、二人称はあなたもしくはあなたたち、三人称はそれ以外を示します。
人称代名詞とその活用
人称代名詞は人やものを指す代名詞です。
人称代名詞には主格、所有格、目的格の3つの活用があります。
文章の中で主語になるか、修飾語になるか、目的語になるかによって代名詞の形が変わってきます。
【単数の人称代名詞】
主格(~は) | 所有格(~の) | 目的格(~を、に) | |
一人称(話し手) | I(私) | my | me |
二人称(聞き手) | you(あなた) | your | you |
三人称(話し手・聞き手以外) | he(彼)
she(彼女) it(それ) |
his
her its |
him
her it |
【複数の人称代名詞】
主格(~は) | 所有格(~の) | 目的格(~を、に) | |
一人称 | we(私たち) | our | us |
二人称 | you(あなたたち) | your | you |
三人称 | they(彼ら、それら) | their | them |
主格は文の主語になる代名詞のことで「~は、~が」という意味を表します。
I like Japan.
私は日本が好きです。
You play baseball.
あなたは野球をします。
所有格は名詞の前に置かれる代名詞で「~の」という意味を表します。
This is my cat.
これは私の猫です。
Their house is near the hospital.
彼らの家は病院の近くです。
目的格は文の中で目的語の役割を果たし、「~を、~に」という意味を持ちます。
また、前置詞の後にも使われます。
I want to meet him.
私は彼に会いたい。
Please come with us.
私たちと一緒に来てください。
このように人称代名詞は何を表すのか、文の中でどんな役割をするのかによって形が変わってきます。
指示代名詞
指示代名詞とは?
指示代名詞とはもの、こと、人を指し示す代名詞のことです。
「this」「that」「these」「those」の使い分け
この4つの代名詞の意味を覚えていますか?
まずは基本のこの4つを覚えましょう。
・「this」:これ
・「these」:これら
・「that」:あれ
・「those」:あれら
近くのものを指すときは、単数の場合は「that」複数の場合は「these」を用い、比較的遠いものを指すときは、単数の場合は「that」複数の場合は「those」を用います。
This is my friend, Ken.
こちらは私の友達のケンです。
Those pencils are not mine.
あちらの鉛筆はわたしのものではありません。
また「this」「these」は直前に述べる内容もしくはこれからの述べる内容を示すこともあります。
「this」は単数のもの、「these」は複数のものを示します。
I have practiced hard. This experience made me strong.
私は一生懸命練習した。この経験は私を強くした。
All I want to buy is this, a cup of coffee.
私が欲しいものはこれだけです、一杯のコーヒーです。
「that」「those」は直前に述べた内容を示すこともあります。
「that」は単数、「those」は複数のものを示します。
ニュアンスとしてはより遠い過去のことを示すことが多いです。
so, such
これらの語は他の意味もありますが指示代名詞としての意味も表します。
「such」:そのような人(もの)
「so」:前の句や節の代わりになる
I bought tickets, such was my task.
私はチケットを買った、それは私の仕事だった。
It will be rainy tomorrow.
–I think so.
明日雨になるでしょう。-私もそう思います。
itの特別用法
「it」は「それ」だけではない?
「it」と言えば単純に「それ」という代名詞の意味が思い浮かびませんか?
確かに「it」には前の語句、節、文の内容を示す代名詞の用法もありますがその他にも様々な用法があります。
ここでは様々な「it」の用法を見ていきましょう。
時間、距離、天気のit
時間、距離、天気を表すときの主語は「it」を用います。
「it」は特に意味を持たず、形式的な主語としての役割を果たします。
It is 8:20 now.
今は8:20です。
It is 900 meters to my house.
私の家まで900メートルです。
It will be cloudy tomorrow.
明日は曇りになるでしょう。
状況を表すit
itは漠然とした状況を表すこともあります。
I can’t make it.
何らかの状況をなんとかできない→間に合わない。
電話などで相手の素性がわからないとき
Who’s there? -It’s me.
どなたですか。私です。
といったようにitが漠然とした人を表すこともあります。
形式主語・形式目的語のit
主語や目的語に長い句、節が来た時にそれを「it」で置き換える用法です。主語や目的語が長くなり文の意味が分かりにくくなるのを防止する役割を果たします。
To exercise every day is good for health.
毎日運動することは健康によい。
この文も間違いではないのですが、主語が長いので形式主語の「it」に置き換えて文章を作ってみると
It is good for health to exercise every day.
となります。
少しすっきりしたように感じませんか?
この形式主語の「it」を使うときには
「It is …to~」という構文をよく使います。
形式目的語も同様に
I found it difficult teaching math to him.
彼に数学を教えることは難しいとわかった。
目的語の位置に形式主語を置いて後から内容を説明しています。
形式主語は慣れるまでは難しいと思いますが、より文章を簡潔にわかりやすくしてくれるのできちんと理解しておきましょう。
まとめ
今回は人称代名詞の使い分け、指示代名詞の使い分けに加えて「it」の用法を理解していただけたでしょうか。 代名詞は基本中の基本ですが、覚えるべきルールがたくさんあります。
また、今回紹介しきれなかった部分もある実は奥の深い分野です。
全て大事な内容なのでしっかり理解していきましょう。