大阪府の中学受験概要

大阪府の中学入試は早いところで11月から願書受付が始まりますが、試験日程のほとんどが1月中となります。従来の国語や算数などからなる2～4科目入試に加えて、思考力や読解力、記述力などを問う適性検査入試、小学校で取り組んだ活動内容（芸術・スポーツなど）や実績を総合評価する推薦型入試など、入試形式も多岐にわたります。

また、「追手門学院大手前中学校」には「WIL入試」という追手門学院大手前中学校で実施されるWIL学習会やWILロボットワークショップに参加した人のみ出願可能な独自の入試方式があります。一定以上の英語検定資格を有していれば加点されるなど、近年中学受験の内容は大きく変化しています。
男子校では「大阪星光学院中学校」「明星中学校」「清風中学校」、女子校では「四天王寺中学校」「大阪女学院中学校」「大谷中学校」、共学校では「高槻中学校」「大阪教育大学附属天王寺中学校」「同志社香里中学校・高等学校」が、偏差値・難度ともに高く、人気のある中学校となります。

 

 

大阪府の中学受験対策

高槻中学校

【国語】例年、大問3題構成で長文問題が2題と知識問題が1題となっています。A/B日程どちらも、記述問題が多いため長文の内容を正確に理解する読解力と、簡潔にまとめて自分の言葉で述べる記述力が必要になります。漢字練習は毎日コツコツ行い、教科書を中心に基礎知識をしっかりと身につけ語彙力を養いましょう。過去問演習で出題傾向に慣れておくことも重要です。

 

【算数】例年、大問5題構成で大問1～4は答えのみの記入、大問5は答えと考え方の記述が必要な問題となります。難易度は標準～やや難レベルで図形問題が頻出となります。計算問題はケアレスミスをしないよう丁寧な解答を心がけつつ、スピードを意識し、記述問題に時間を残せるようにしましょう。

 

【理科】例年、大問4～5題構成で難易度は標準レベルとなります。地学・生物・化学・物理からまんべんなく出題されるため、苦手分野を作らないよう学習しましょう。化学・物理では計算問題が頻出となるため、ケアレスミスをしないよう丁寧に解答することが大切です。地学・生物では図表の読み取り問題が頻出です。過去問演習でそれぞれの出題傾向に慣れておきましょう。

 

【社会】例年、大問3題構成で公民に比べて、地理・歴史の比重が重い傾向にあります。正誤問題が多く、記述問題も出題されるため、語句を単に暗記するのではなく用語集などを活用し、原因や背景まで正確に理解し説明できるようになりましょう。

 

大阪星光学院中学校

【国語】例年、読解問題2題と知識問題1題の大問3題構成となっています。読解問題の文章量が多く、速読力、精読力、語彙力が必要になります。また、記述問題の難度が高く、指定文字数内で簡潔にまとめて自分の言葉で述べなければいけません。過去問をしっかり解き込み、記述問題は添削指導を受けると良いでしょう。

 

【算数】例年、大問5題構成で難度は高くなっています。全問題の半数近くが図形問題となっているため、重点的に学習する必要があります。途中式や作図を求める問題も含まれるため、基礎知識をしっかり固めておきましょう。過去問演習で出題傾向に慣れておくことも大切です。

 

【理科】例年、大問4題構成で各分野からバランスよく出題されます。難易度はやや難レベルですが、合格者の平均点が8割以上と高くなっているため、確実に得点する必要があります。計算問題では計算ミスなどのケアレスミスをしないよう丁寧な解答を心がけましょう。

 

【社会】例年、大問2題構成で地理・歴史分野が7.5割以上を占めています。解答形式は記号選択と用語記入となっており、記述問題は含まれません。また、時事問題も含まれるため、日ごろからニュースや新聞などから情報収集しましょう。

 

四天王寺中学校

【国語】例年、大問3題構成ですべて読解問題となっています。難易度は標準レベルですが、試験時間に対して文章量が多いため時間配分に注意が必要です。設問形式はさまざまで、記述問題も出題されるため内容をまとめて簡潔に述べる力が問われます。普段の練習問題から時間を計ってペース配分を意識することを心がけ、過去問演習で出題傾向に慣れておきましょう。

 

【算数】例年、標準レベルの問題が出題されますが、一部難度の高い問題も含まれます。場合の数、速さ、平面図形、立体図形の分野が頻出となるため、重点的に学習しましょう。計算問題はケアレスミスをしないよう丁寧な解答を心がけ、しっかり得点することが重要です。

 

【理科】例年、生物・地学・化学・物理の4分野からまんべんなく出題されます。難易度は標準レベルとなるため、苦手分野を作らないよう基礎知識をしっかり身につけましょう。過去問演習で出題傾向と、問題文の文章量、計算問題などに慣れておくことも大切です。

 

【社会】例年、各分野からバランスよく出題されます。教科書学習を中心に基礎知識をしっかり身につけましょう。時事問題が頻出となるため、日ごろからニュースなどを通して国内外の出来事に関心を持ち、正しく情報を理解することが大切です。

 

 

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