大学入試情報・受験対策
熊本大学医学部に受かるには?入試情報・偏差値・受験対策
※本記事は2023年9月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。
熊本大学医学部に合格するための受験対策
偏差値・難易度
熊本大学医学部の偏差値は学科や専攻によって異なり、医学科が65.0程度、保健学科が47.5~50.0程度となります。大学入学共通テストにおいては、6~8割程度の得点率が求められます。2023年度一般選抜の入試競争倍率は、医学科が3.7倍、保健学科が1.3~2.8倍で保健学科の中では放射線技術科学専攻が最も高くなっています。
入試の特徴・合格するための勉強のポイント
熊本大学医学部の入試は、一般選抜と特別選抜の大きく2種類となります。一般選抜は、前期日程のみ、特別選抜は学校推薦型選抜・社会人選抜・私費外国人留学生選抜の3種類に分かれています。一般選抜について、大学入学共通テスト(5教科7科目)と、個別学力検査等は学科や専攻によって異なり、国語・数学・理科・外国語のいずれかが課されます。医学科と保健学科検査技術科学専攻のみ、面接も課されます。また、医学科のみ2段階選抜が実施され、募集人員に対する倍率が約4倍を超える場合、主として、調査書の内容と大学入学共通テストの成績によって第1段階選抜が行われます。科目や配点、その他の入試方式については、募集要項で詳細を確認し、自分に合った入試方式を選択しましょう。
熊本大学医学部の科目別傾向と対策
国語の試験傾向と対策
《2023年度 一般選抜(前期日程)》
・保健学科看護学専攻
試験時間120分の大問4題構成で、大問1.2が現代文、大問3が古文、大問4が漢文からの出題で、すべて読解問題となります。解答形式は記述式で、一部選択式問題も含まれます。現代文では、与えられた文章の内容を正確に読み取り、理由説明や筆者の考えなどを記述する問題と漢字の書き取りや四字熟語、慣用句などの知識問題が出題されます。古文では、古典文法や現代語訳、説明記述、漢文では、読み仮名や書き下し文、説明記述など、総合的な知識力が問われます。基礎知識をしっかりと身につけた上で、複数年部の過去問に取り組み、出題傾向や形式を把握しておきましょう。
〈文学部・教育学部・法学部と同様〉
数学の試験傾向と対策
《2023年度 一般選抜(前期日程)》
・医学科
試験時間120分の大問4題構成で、解答形式はすべて記述式となります。数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列・ベクトル)の幅広い範囲から出題されるため、苦手分野を作らないようバランスよく学習することが大切です。2023年度は確率、ベクトル、三角比、命題、軌跡などに関する問題が出題されました。各分野の基礎知識をしっかりと身につけ、複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式を把握しておきましょう。
・保健学科看護学専攻
試験時間120分の大問4題構成で、解答形式はすべて記述式となります。数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列・ベクトル)の幅広い範囲から出題されるため、苦手分野を作らないようバランスよく学習することが大切です。2023年度は数列、確率、ベクトル、関数に関するなど問題が出題されました。各分野の基礎知識をしっかりと身につけ、複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式を把握しておきましょう。
〈教育学部と同様〉
・保健学科放射線技術科学専攻/検査技術科学専攻
試験時間120分の大問4題構成で、解答形式はすべて記述式となります。数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列・ベクトル)の幅広い範囲から出題されるため、苦手分野を作らないようバランスよく学習することが大切です。2023年度は数列、確率、複素数平面、積分などに関する問題が出題されました。各分野の基礎知識をしっかりと身につけ、複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式を把握しておきましょう。
〈理学部・薬学部・工学部と同様〉
英語の試験傾向と対策
《2023年度 一般選抜(前期日程)》
試験時間120分の大問4題構成で、大問1.2が読解問題、大問3が英作文問題、大問4が適語補充問題となります。大問1の読解問題では本文中にある具体例を挙げる設問や英文和訳のほか、50字以内で記述する問題が2問と35字以内で記述する問題が1問出題されます。内容を正しく理解した上で、分かりやすく記述する表現力が求められます。大問2の読解問題は大半が選択式ですが、英問英答問題となるため、出題形式に慣れておく必要があります。大問3の英作文問題は、80字程度で記述する必要があります。英作文の基本の書き方をマスターし、スペルや文法などのケアレスミスをしないよう注意しましょう。大問4の適語補充問題は、スピーチの内容について与えられた語群から選択して記述する問題となります。動詞は、必要に応じて適切な形に変える必要があるため、文中の内容を正しく理解することが大切です。複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式に慣れておきましょう。
〈文学部・教育学部・法学部・理学部・工学部と同様〉
理科の試験傾向と対策
《2023年度 一般選抜(前期日程)<保健学科看護学専攻除く>》
試験時間は、医学科と保健学科検査技術科学専攻が2科目合わせて120分、保健学科放射線技術科学専攻が1科目90分となります。それぞれ、基礎知識をしっかりと身につけ、複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式、時間配分などを確認しておきましょう。
・物理
大問3題構成で、物理基礎・物理のすべての範囲から出題されます。解答形式はすべて記述式となります。計算問題も含まれるため、計算ミスなどのケアレスミスをしないよう注意しましょう。運動とエネルギーや電磁気、原子など、幅広い範囲から出題されるため、苦手分野を作らないようバランスよく学習することが大切です。
・化学
大問3題構成で、化学基礎・化学のすべての範囲から出題されます。解答形式はすべて記述式となります。無機・有機・理論化学の幅広い範囲から出題されるため、苦手分野を作らないようにしましょう。化学反応式を書く問題や計算問題も含まれるため、ケアレスミスには注意が必要です。
・生物
大問3題構成で、生物基礎・生物のすべての範囲から出題されます。解答形式はすべて記述式となります。細胞の構造とはたらきや神経系のはたらき、生物の環境応答など幅広い範囲から出題されるため、苦手分野を作らないようまんべんなく学習することが大切です。説明記述問題も含まれるため、分かりやすく簡潔に述べる練習を行いましょう。
〈理学部・薬学部・工学部と同様〉
熊本大学医学部基本情報
公式サイト
熊本大学医学部:http://www.medphas.kumamoto-u.ac.jp/medical/
基本情報
創立年
1949年
生徒数
1,309人(2023年5月1日現在)
教育理念
医学科は強い倫理観に基づき、医学及びその関連領域における社会的な使命を追求、達成し得る人物を育てることを目的とし、科学的で独創性に富む思考力を涵養するとともに、医師として必要な基本的知識、技量を修得させ、生涯にわたって自己研鑽を積むことのできる人材を育成します。
保健学科は生命や人間の尊厳に基づく心豊かな教養そして高度な専門的知識・技能を備え、チーム医療のスタッフとして活動し、広く社会に貢献できる資質の高い医療者・研究者・教育者を育成します。
熊本大学医学部の特徴
熊本大学医学部は、【医学科】と【保健学科】で構成されています。
【医学科】は、最新の医学知識を備えた、地域医療に貢献できる人材を育成しています。学部生の間に、大学院の授業を受講することができる「プレ柴三郎プログラム」が設置されています。
【保健学科】は、〈看護学専攻〉〈放射線技術科学専攻〉〈検査技術科学専攻〉の3専攻からなり、広く社会に貢献できる医療人を育成しています。学科生共通の専門基礎科目では、4年間をかけて、医療外国語や人体の構造、医療・福祉・行政のあり方、チーム医療について学ぶことができます。
熊本大学医学部キャンパス情報
本荘北地区
医学科
住所:〒860-8556 熊本県熊本市中央区本荘1丁目1番地1号
本荘南地区
保健学科
住所:〒862-0976 熊本県熊本市中央区九品寺4丁目24番1号
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