産業医科大学医学部に受かるには?入試情報・偏差値・受験対策

※本記事は2023年10月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。

産業医科大学医学部に合格するための受験対策

偏差値・難易度

産業医科大学医学部の偏差値は67.5程度で、大学入学共通テストにおいては、8割程度の得点率が求められます。2023年度の入試競争倍率は、推薦選抜が4.0倍、一般選抜が11.2倍で、非常に人気のある学部となります。

 

入試の特徴・合格するための勉強のポイント

産業医科大学医学部の入試は、総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜の3種類となります。一般選抜はA~Cの3つの方式に分かれており、A方式は大学入学共通テスト、個別学力検査、小論文・面接、B方式は個別学力検査と小論文・面接、C方式は大学入学共通テストと小論文・面接で合否判定を行います。大学入学共通テストは5教科6科目の受験が必要で、指定する教科・科目を1科目でも受験しなかった場合は、個別学力検査の受験や出願ができなくなるため注意しましょう。個別学力検査は数学・理科・英語の3教科が課され、科目による配点の差は無いため、苦手科目を作らないようバランスよく学習することが大切です。小論文と面接はすべての方式で課され、合否判定の際に重視されるため、しっかりと対策しておく必要があります。配点や試験時間、その他の入試方式などは、学生募集要項等で詳細を確認し、自分に合った入試方式を選択しましょう。

 

 

産業医科大学医学部の科目別傾向と対策

数学の試験傾向と対策

《一般選抜》

例年、試験時間100分の200点満点で、解答形式は穴埋め形式と記述式となります。大問3~4題構成で、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列・ベクトル)から幅広く出題されるため、苦手分野を作らないようバランスよく学習することが大切です。特に、数学Ⅲの計算問題が小問として出題されるため、定積分や三角関数については重点的に学習すると良いでしょう。全体的な難易度はやや難しめとなりますが、解きやすい問題を見極めて確実に解答することが重要となります。各単元の基礎知識をしっかりと理解した上で、標準レベルの問題集で典型的な解法を身につけ、その後、複数年分の過去問やハイレベルな問題集にも取り組むと良いでしょう。

 

英語の試験傾向と対策

《一般選抜》

例年、試験時間100分の200点満点で、解答形式は記述式となります。大問4題構成で、大問1は空所補充問題、大問2.3は長文読解問題、大問4は自由英作文問題が出題されます。空所補充問題は、長文の一部が空欄になっており、適当な単語を埋める問題となります。選択肢は用意されていないため、単語の知識をしっかりと身につけておく必要があります。長文読解問題では、人文社会系と医学系の内容に関する文章が出題され、和訳や内容説明、内容正誤など内容把握に関する問題が出題されます。自由英作文問題は、100語程度で記述する問題となります。単語や文法、イディオムなどの基礎知識をしっかりと身につけた上で、複数年分の過去問に取り組むと良いでしょう。出題傾向や形式だけでなく、時間配分などを確認しておくことが大切です。

 

理科の試験傾向と対策

《一般選抜》

物理・化学・生物から2科目を選択して受験します。試験時間は合わせて100分の200点満点となります。

 

・物理

例年、大問4題構成で、解答形式は記述式となります。物理基礎・物理のすべての範囲から出題されますが、力学や電磁気、波動に関する問題が頻出となるため、重点的に学習すると良いでしょう。難易度は高く、問題量も多めとなります。問題文を正しく理解する読解力や計算力を身につけた上で、ハイレベルな問題集や複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式、時間配分などを確認しておきましょう。

 

・化学

例年、大問3題構成で、解答形式は記述式となります。化学基礎・化学のすべての範囲から出題されますが、理論化学の塩酸基の滴定や化学平衡、有機化学の芳香族などに関する問題が頻出となります。また、化学反応式や構造決定、計算問題などもよく出題されるため、重点的に学習すると良いでしょう。全体的な難易度は標準レベルとなるため、各分野の基礎知識をしっかりと身につけた上で、出題傾向や形式、時間配分などを把握するため、複数年分の過去問に取り組むことも大切です。

 

・生物

例年、大問3題構成で、解答形式は記述式となります。生物基礎・生物のすべての範囲から出題されますが、代謝や細胞と分子、体内環境の調節、刺激と反応、免疫など、医学に関する分野が頻出となるため、重点的に学習すると良いでしょう。記号選択や適語補充、下線部の説明問題のほか、論述問題や描図問題も含まれます。しっかりとした知識がないと解答できない問題が多いため、各分野の基礎知識を身につけ、複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式に慣れておくことが大切です。

 

小論文の試験傾向と対策

《一般選抜》

試験時間120分の50点満点で、医療系だけでなく、現代社会が抱える諸問題などをテーマに1題出題されます。設問は2問で、字数制限のない説明記述問題と、400字以内で自分の意見を論述する問題となります。頻出テーマに関する基礎知識が必要となるため、小論文の基本の書き方をマスターした上で、複数年分の過去問に取り組み、出題傾向を把握しておくことが大切です。書いた文章は、先生に添削してもらうことで、正しい言葉遣いや表現力を身につけましょう。

 

面接の試験傾向と対策

《一般選抜》

1人20分程度の個人面接となります。志望理由や産業医の意義、今後の産業医の在り方、自分の長所と短所、大学に入ってやりたいこと、リーダーシップなど、産業医科大学ならではの質問を含むさまざまなことが問われます。想定される質問について、ある程度の解答を準備しておくことが大切です。先生や家族などの協力を得て、何度も模擬練習を行い、試験当日の緊張感に慣れておきましょう。

 

 

産業医科大学医学部基本情報

公式サイト

産業医科大学医学部:https://www.uoeh-u.ac.jp/medicine.html

 

基本情報

創立年

1978年

教育理念

教育研究上の目的

働く人々の健康と環境に医学の眼でアプローチする産業医は、産業の発展と活性化を支える意味からも、21世紀において極めて重要な役割を担っています。医学部では、医学を産業社会の中でより深く、より広い視野から考えることのできる人間性豊かな産業医を養成します。

 

引用元:産業医科大学|医学部

 

産業医科大学医学部の特徴

産業医科大学医学部では、人間性を培いながら、産業医学・基礎医学・臨床医学を学ぶことができます。医学的な知識に加え、仕事が心や体に及ぼす影響を見出し解決できる広い視野や洞察力を身につけた、働く人の健康を守る医師を目指します。多くの講義・実習で、少人数対話型教育を取り入れており、問題解決能力や論理的思考力、コミュニケーション能力を養成しています。卒業時には、医師免許と産業医資格のW免許を取得することができます。

 

 

産業医科大学医学部キャンパス情報

キャンパス

住所:〒807-8555 福岡県北九州市八幡西区医生ヶ丘1番1号

 

 

オンライン家庭教師WAMの産業医科大学医学部受験対策

産業医科大学医学部の受験を志望している方には、オンライン家庭教師WAMがおすすめです。

専任の教育アドバイザーと東大・京大・早慶などの名門大学講師による質の高い授業で、産業医科大学医学部の入試突破に必要な思考力・記述力を養うことができます。

また、学力を養う上で重要な自学自習の方法についても伝授。日頃の学習管理も行うので、自然と自学の力を身につけることができます。さらにオンラインだから通学にかかる時間をカット。合格に必要な学力を効率的に得ることができます。